小野寺梨園では、鳥海山の肥沃な大地と雄大な日本海が育んだ、山形県庄内地域のブランド梨「刈屋梨」の生産、販売を行っております。
刈屋梨の特徴は、芳醇な香り、しっかりした甘味、たっぷりの水気だと言われています。
地元では、他の地域と比べて品種が同じでも、刈屋産の梨だけは、「ものが違う」と評判で、あまりの人気から地元でもなかなか手に入らず、“幻”と言われていたほどです。
当園では120年以上続く刈屋梨作りの伝統の業を受け継ぎ、1年間を通して梨の木の1本1本、枝の1本1本、果実のひとつひとつに手間と愛情を注いで生産しております。
美味しい梨ができるまで
【4月】花粉交配
4月の中旬~後半にかけて、梨は一斉に桜に似た白い花を咲かせます。
その花を摘んで、専用の機械で花粉を取り出し、ひとつひとつの梨の花のめしべに、人の手で花粉を付けていきます。これを2回~3回繰り返します。
梨の花は咲いている期間も短いので、家族総出で花粉交配を行っています。
【5月~8月】摘果、袋掛け
大きくて味の良い梨にする為に、結実した果実を幼果のうちに間引きます。
当園では、一次、二次、最終の3回に分けて摘果を行っています。
また、洋梨には一つ一つに専用の袋を掛けています。ラ・フランスだけで1万個以上、他にもシルバーベル、マルゲットマリーラ、ゼネラルがあります。
【9月~11月】収穫
梨の収穫は『幸水』から始まります。
収穫した梨はひとつひとつ大きさを量り、見た目をチェックし、贈答用・市場用・自宅用に選別します。
和梨は、お客様の注文に合わせて、その日に取れた贈答用のみを発送しています。
また、洋梨に関しましては、保冷庫で熟成保存後に一番美味しく召し上がれるタイミングで発送しております。
【12月~3月】剪定、誘引
剪定は、いらない枝を切り、必要な枝を鉄線棚に誘引します。
品種ごとに必要な枝が違うので、特に経験と技術が必要な作業です。
剪定のやり方次第で、実のなり方も変わり、2年後、3年後の木の生育も変わってしまう為、木の状況を見極めながら行っていきます。